3.4.3 平均・精度が未知である場合

ガウス・ウィシャート分布を用いれば事後分布が同じ形式になり、便利である。

1次元データの場合の式 と同様に も右から左に見ると、 が分かったら が出る と見ることが可能で、左から右に見た場合は、最初は は既知として良い、という気持ちで式を眺めると。

最初のfix parameterは一次元の場合と同様に であり、これらのパラメータをデータを(あるいはデータの集合)を見るたびに更新していく。

以前と全く同様に、 式では は一旦既知として、データを観測したあとに のパラメータを更新する。1次元の場合と全く同じ流れで、 を以下のように書き換える。

一次元の場合と同じ流れで、 の事後分布 を求める。 一次元の場合、p.95では を求めるために

を用いて

と表せる。 として

の対数を取り(比例)定数を無視すれば、 

の最終結果だけ書くと、

となる。 対称行列は対角化が可能であることにより、トレースを用いた。 を変形し

これを用いて を整理する。途中式はpdf参照。通常のウィシャート分布のlogの形である と比較して、

超パラメータは のようにすれば良いと分かる。

予測分布の更新時にはベイズ公式及び巻末のウッドベリーの公式を用いて、ステューデントのt分布と比較して更新パラメータを割り当てれば良い。